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ザイエンスの歩み
約 100年に及ぶ当社の歴史は、新しいことにチャレンジし続けた歴史でもあります。
刻々と変化する時代のニーズに耳を傾け、未来を創造しながら技術革新に努めてきました。
変革することを恐れない伝統をそのままに、私たちは次の100年へと向かいます。
木材業から木材防腐事業へ
- 1922年
- 当社の前身となる山陽合名会社が防腐工場を竣工。1922年5月27日に試運転に成功し、この日を創立記念日に指定。
- 創業当時の防腐工場全景
- 1923年
- 通信、鉄道、電力などのインフラ整備需要の増加とともに防腐処理された木製の電柱・枕木の需要も大きく拡大。
- 木製電柱のある町並み
- 1928年
- 防腐木材の需要増加とともに、工場設備を次々に増設。中でも東洋一(当時)の巨大注薬缶は世間の注目を集める。
- 東洋一の巨大注薬缶
- 1931年
- 山陽合名会社の木材防腐部門を継承し、山陽木材防腐株式会社を設立。本店を広島県に置く。
- 発足当時の広島本社事務所
- 1937年
- 同業種である東亜木材防腐株式会社を友好的吸収合併、北海道から九州にわたる全国での生産体制が整う。
- 合併当初の東京本社
- 1945年
- 広島に原爆投下。爆心地からわずか1.5kmの場所にあった広島工場が壊滅的打撃を受ける。
- 広島原爆投下後赤十字病院から
- 1948年
- 終戦後の混乱期の最中、工場の再建に奮闘し、広島県坂町に新広島工場を完成させる。
- 敗戦の混乱期に再建した広島工場
新分野への進出と発展
- 1965年
- 住宅金融公庫(現住宅金融支援機構)の認可を受け、加圧注入処理土台「PGスケヤー」の生産・販売を開始し、住宅用防腐土台市場へ進出。
- 販売当初のPGスケヤー
- 1967年
- 現在、東日本製造部の主要拠点となっている群馬工場(現関東工場)を新設。
- 操業当時の群馬工場
- 1968年
- 現在、西日本製造部の主要拠点となっている大阪工場(現大阪製造所)を新設。
- 創業当時の大阪工場
- 1969年
- 中国電力、日本コンクリート工業、当社の共同出資により、当時の広島県佐伯郡大野町(現廿日市市林が原)に中国高圧コンクリート工業株式会社を設立。木製電柱で培った商流を活かし、コンクリート電柱の販売を開始
- 大野営業所の開設
- 1970年
- シロアリ、ヒラタキクイムシなどの害虫による住宅被害が社会問題化したことを受け、薬剤の開発とともにシロアリ工事事業へ進出。
- シロアリ被害写真
- 1971年
- 研究開発体制を強化するため、技術部門を広島工場から群馬県伊勢崎市に移転し、中央研究所を開設。
- 当時の研究所(広島県坂町)
- 1974年
- ケミカル分野進出を機にテレビCMを入れる。家庭用シロアリ防除スプレー「サンプレザー」のテレビCMが好評を得る。
- サンプレザーテレビCMのワンカット
- 1977年
- 中国自然歩道の受注をきっかけに土木・屋外製品市場へ進出。 ※中国自然歩道の建設は中国地方5県にまたがる全長1900km、施工期間5年にも及ぶ大規模なプロジェクトで自然景観の保護を目的に木柵、木橋、案内板などが大量に採用された。
- 中国自然歩道案内板
経営合理化と品質の向上
- 1982年
- 当時の北見、新潟、群馬、大阪、広島、九州の各工場が製材JAS(保存処理)の認定を取得。
- JAS認定工場(群馬工場)
- 1991年
- 創業70周年を機に社名を株式会社ザイエンスに変更。 ※社名の由来は、XYL(木)、SCIENCE(科学)、AMBIENCE(環境)の3つのキーワードから生まれた。
- 社名変更
- 1994年
- 加圧処理用薬剤「タナリスCuAz」が日本木材保存協会の認定を取得。各製造所にて「CCA」から「タナリスCuAz」への切り替えが行われた。後に改良が加えられ「タナリスCY」となり、現在も防腐土台、ホームセンター向け製材品、屋外製品など幅広い分野で使用。
- タナリスCuAzカタログ
- 1995年
- 新しいシンボルマークを導入。社名「XYENCE」の頭文字“X”を基調に、若々しいみどりの木の葉と、躍動感あふれる「人」のリズムを表現し、広く社会に対して、「創木」、「創遊」で貢献する当社の「志(こころざし)」を表現。
- 新ロゴマーク
- 1996年
- 現営業部門の本拠地となっている営業本部を神田須田町から神田鍛冶町へ移転。各地の営業所を営業本部直轄とし、情報の共有化を図り営業力を強化。
- 営業本部(神田鍛冶町)
- 1998年
- JAS認定やAQ認定を有する乾燥防腐土台「BMドライスケヤー」、「BM集成スケヤー」の生産・販売を開始。
- BMドライスケヤーの製造
- 2001年
- 関東工場ISO9002取得。翌年には営業本部・技術開発部・企画設計部・関東工場にてISO9001拡大取得。
- ISO9001の認証(関東工場)
近年の環境変化へ対応
- 2002年
- 新たな市場として急激な成長を遂げてきたホームセンター市場に着目。ガーデニング用枕木などを商品化し販路を拡大する。
- 出荷されるホームセンター向け枕木
- 2006年
- 木造建築におけるプレカット化を背景に、乾燥土台の需要が拡大。当社独自の高品質技術「深浸潤処理」の開発を機に乾式土台「OPドライスケヤー」の生産・販売を開始。
- OPドライスケヤー
- 2006年
- 関東工場にて「エコアクション21」認証・登録。 ※「エコアクション21」とは環境省が推奨するISO14001をベースとして構成された 継続的環境経営の仕組み。
- エコアクションの認定
- 2007年
- 屋外製品の保存処理薬剤として開発された「ペンタキュアECO30」がAQ認証を取得。
- ペンタキュアECO30による加圧注入処理
- 2009年
- 全国8箇所の製造所において新JAS工場の認定を取得。高品質製品を安定的に提供できる生産体制を整備。
- JAS認定製造拠点
- 2010年
- 木造建築のプレカット化が加速する中、OPドライスケヤーの全国生産体制を整備。主要拠点である関東工場、大阪製造所にOP処理ラインを増設。その後、千葉、新潟、広島でも順次OP処理ラインの更新を行い、安定供給体制に加え、品質管理基準の向上を図る。
- 深浸潤処理ライン
- 2011年
- 2011年3月11日、観測史上最大規模マグニチュード9.0の東日本大震災が発生。地震後の津波により塩釜製造所が甚大な被害を被る。近隣の製造所で代替生産を行い、仮設住宅などの復旧、復興資材を優先的に供給。同製造所は震災から半年後の10月に生産を再開。
- 塩釜製造所 被災状況
震災からの復興と積極的な商品開発・設備投資
- 2011年
- レスケミカルの潮流から、液剤散布によらないシロアリ工事「ハイブリット工法」の開発(2006年)に続き、2011年には、外周施工による施工の見える化、簡便化を実現した新商品「シロアリキャッチャー」の生産販売を開始。
- シロアリキャッチャーⓇ
- 2012年
- デッキ材やホームセンター(DIY)資材としてご要望が高かった着色木材「タナリスCYブラウン」の展開を新たに開始。DIY用枕木についてはユーザーのお好みに応じて茶褐色、ブラウン、黒色の三色をラインナップに揃え好評を得る。
- DIY用枕木各色
- 2013年
- 生産から販売、納品までの一貫した業務や計画・実績管理業務の品質向上、社内業務の効率化を目的に全社社内システムを刷新。お客様へより良い製品・サービスをご提供するための環境を整える。
- 2017年
- 宮城県塩釜市の復旧整備(道路拡張)事業で敷地内の主要部が収用地に指定されたことを背景に、宮城県富谷市高屋敷地区への移転を決定。同年5月に新仙台製造所(東北営業所)の竣工式を挙行、7月より生産販売を開始する。
- 仙台製造所 竣工式
- 2017年
- 相次ぐ地震や台風、豪雨等の自然災害を背景に、熊本製造所敷地内の事務所を新築。搬入出時の動線などを考慮し、効率的な製造所へリニューアルを図る。
- 熊本製造所 新事務所
- 2018年
- 薬剤浸潤部の常時呈色が可能で、長期の有効性が説明できる深浸潤処理用新薬剤「サンプレザーOPエース(CYBI)」のAQ認証を取得。住宅向け土台製品であるOPドライスケヤー等の保存処理剤として使用を開始。また、従来の樹種に加え、難注入樹種であるSPF材でもAQ2種追加認証を取得。加えて、非住宅木造建築(構造計算)需要に呼応するため、製材のJAS「機械等級区分構造用製材」の認証を加える。
- AQ認証
- 2019年
- 千葉製造所は、1996年10月より主要拠点である関東工場とともに首都圏エリアのお客様を中心に製品を供給。竣工から約23年が経過し、自然災害が増加傾向にあることなどから、事務所を新築し、同年10月より業務を開始する。
- 千葉製造所 新事務所
- 2022年
- 2022年5月27日に創業100周年を迎え、次の100年へ向けた取り組みの一環として、営業の拠点である営業本部(神田鍛冶町)を移転。同年5月30日より移転先の新事務所ONEST神田スクエア7F(神田紺屋町)での業務を開始する。増床によりコロナ禍での執務環境に配慮しつつ、営業全部門が1フロアに集約したことで、これまで以上に部門間の結束力向上を目指す。
- 新事務所(ONEST神田スクエア)外観
- 2023年
- 室蘭製造所は注薬設備の老朽化に伴い、敷地内に新たな注薬棟(設備含む)、また、同時に事務所、景観エクステリア用インサイライン、製品倉庫を新設し、2023年1月に竣工式を挙行した。最新鋭の注薬自動運転で省人化を実現し、室蘭製造所の生産性向上を目指す。
- 室蘭製造所 注薬設備稼働式