248無処理材の場合加圧注入処理材の場合CO2CO23~4年で腐り、水とCO2に分解してしまうCO210~20年たっても大丈夫CO2も出さない 木材を屋外で長期間使用する場合は、木材の保存処理が必要です。木材に適切な保存処理を行えば、屋外の厳しい条件であっても10年~20年もしくはそれ以上の長期間、健全さを保持し、それによって(ライフサイクル)コストの低減も図ることができます。 屋外で使用される木材の耐久性を高める方法として、最も多く使用されているのが木材保存剤の加圧注入処理です。処理費用が安く、処理時間も短く、耐用年数も期待できます。 ただし、薬剤を木材内部へ圧力をかけて浸み込ませる方法のため、木材内部に水分が多い材料では適正な処理が行なえません。 したがって、処理時の圧力の管理に加えて、木材の含水率管理を行うことが耐用年数を延ばすためには重要となります。 加圧注入処理は、薬剤及び処理方法が日本工業規格(JIS)、日本農林規格(JAS)、(公財)日本住宅・木材技術センターのAQ認証制度(優良木質建材等の認証制度)等にて規格・基準が定められており、公的に認められ、効果が高くかつ安全性の高い処理方法です。図4ー1 加圧注入フローシート(ベセル法)((公財)日本住宅・木材技術センター、木をまなぶ会、資料より)保存剤を加圧注入する設 置・キノコが生えて腐ってしまう・シロアリに食べられてしまう設 置・キノコの発生、腐れを防ぐ・シロアリをよせつけない1:前排気開始1~2:排気度上昇中、2~3:所要最高排気度保持3~4:防腐剤の導入開始(防腐剤が充満したのち排気ポンプ停止)5:加圧開始、5~6:徐々に圧力上昇6~7:所要最高圧力に保持7:加圧停止8~9:防腐剤の排出9:後排気開始9~10:排気度上昇10~11:所要最高排気度に保持11:排気ポンプ停止11~12:常圧復帰1091112781~3 前排気1512〔kg/cm2〕9 圧6力3↑↓0排-0.03気-0.06度〔Mpa〕-0.09123456→ 時間〔hr〕3~5 缶内液充満5~7 加圧7~9 加圧停止液排出9~11 後排気保存処理の必要性加圧注入処理【資料】木材の保存処理
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